要介護と認定された方が受けられるサービスは、「居宅サービス」、「地域密着型サービス」、「施設サービス」の3つに分類されます。
居宅サービス
自宅で受けるサービス | 訪問介護、訪問看護、訪問入浴介護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導 |
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外出して受けるサービス | 通所介護、通所リハビリテーション |
宿泊して受けるサービス | 短期入所生活介護、短期入所療養介護 |
その他 | 特定施設入居者生活介護、福祉用具貸与、特定福祉用具販売、住宅改修 |
地域密着型サービス
自宅で受けるサービス | 夜間対応型訪問介護、定期巡回・臨時対応型訪問介護看護 |
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外出して受けるサービス | 地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護 |
施設で受けるサービス | 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 |
居宅(自宅扱い)で受けるサービス | 認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護 |
その他 | 小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護 |
施設サービス
施設で受けるサービス | 指定介護老人福祉施設(特養)、介護老人保健施設(老健)、指定介護療養型医療施設(療養病床) |
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介護サービスの利用額
①居宅サービスの利用額
居宅サービスは、要介護状態区分に応じて上限額(支給限度額)が決められており、その範囲内でサービスを利用する場合は利用者負担は1割(一定以上所得者※は2割)です。
ただし、上限を超えてサービスを利用した場合はその超えた分は全額利用者負担となります。
<1か月の介護予防サービスの上限額(支給限度額)>
要介護区分 | 支給限度額(1か月) |
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要介護1 | 166,920円 |
要介護2 | 196,160円 |
要介護3 | 269,310円 |
要介護4 | 308,060円 |
要介護5 | 360,650円 |
※一定以上所得者とは、本人の合計所得金額が160万円以上で、同一世帯の第1号被保険者(65歳以上の方)の年金収入+その他の合計所得金額が単身280万円以上、2人以上世帯346万円以上の人をいいます。
②高額介護サービス費
利用料の1割負担が高くなりすぎないように、所得に応じて自己負担額の上限が設けられています。同一世帯で1か月の利用料が下表の額を超えた場合、申請により超えた額が払い戻されます。
所得段階 | 利 用 対 象 者 | 上限額 |
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第1段階 | ・生活保護を受けている方。 ・世帯員全員が住民税非課税で、老齢福祉年金を受給している方 |
15,000円 |
第2段階 | 世帯員全員が住民税非課税で、合計所得金額と課税年金収入額の合計が80万円以下の方など | 15,000円 |
第3段階 | 世帯員全員が住民税非課税で、合計所得金額と課税年金収入額の合計が80万円を超える方など | 24,600円 |
第4段階 | 市町村民税課税世帯で、課税所得金額が145万円未満の方 | 37,200円 |
第5段階 | 市町村民税課税世帯で、課税所得金額が145万円以上の方
※課税所得金額が145万円以上であっても、単身世帯で収入が383万円未満、65歳以上の 方が2人以上の世帯で収入の合計が520万円未満の場合は第4段階となります。 |
44,400円 |
介護サービスの種類
介護サービスとは、介護を必要とする人が利用できるサービスです。
介護サービスには次のようなものがあります。
こんなときに利用できます | 介護サービスの種類 |
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○要介護認定を受けたが、どうしていいかわからない ○介護ケアプランをつくってほしい |
居宅介護支援 |
○入浴やトレイに行くのを手伝ってほしい ○衣類の交換や食事の世話をしてほしい |
訪問介護(ホームヘルプ) |
○自宅ではお風呂に入れない | 訪問入浴介護 |
○自宅でリハビリをしたい | 訪問リハビリテーション |
○点滴の管理をしてほしい ○自宅で床ずれの手当をしてほしい |
訪問看護 |
○薬の飲み方を教えてほしい ○食事の指導をしてほしい ○歯や入れ歯の管理をしてほしい |
居宅療養管理指導 |
○便利な介護用品を借りたい | 福祉用具貸与(レンタル) |
○新品の介護用品を使いたい ○入浴やトイレのときに便利な用具が欲しい |
特定福祉用具販売 |
○自宅をバリアフリーにしたい ○転ばないよう自宅を直したい |
住宅改修 |
○外に出て、人と交流を持ちたい ○仲間とレクリエーションなどを楽しみたい ○施設に通って、リハビリを受けたい |
通所介護(デイサービス) 通所リハビリテーション(デイケア) 地域密着型通所介護 認知症対応型通所介護 |
○有料施設に入って、日常生活の支援や機能訓練を受けたい | 特定施設入居者生活介護 指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 介護老人保健施設(老健) 指定介護療養型医療施設(療養病床) |
○急用や旅行などで自宅で介護ができない | 短期入所生活介護(ショートステイ) 短期入所療養介護(医療型ショートステイ) |
○通いだけじゃなく、たまには泊まったり、自宅に来てもらったりしたい | 小規模多機能型居宅介護 看護小規模多機能型居宅介護 |
○家庭に近い環境で日常生活の支援や機能訓練を受けたい | 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 |
○24時間在宅生活を支えてほしい | 夜間対応型訪問介護 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 |
サービスを利用するにあたっての相談
「要介護認定を受けたが、どうしていいかわからない」
「介護ケアプランをつくってほしい」
など、高齢者や家族の相談窓口となるのが、地域包括支援センターです。
地域包括支援センターでは、利用者に合った「介護ケアプラン」を作成し、そのプランに沿って安心してサービスを利用できるように支援します。
居宅介護支援 | 地域包括支援センターでは、利用者に合った「ケアプラン」を作成し、そのプランに沿って安心してサービスを利用できるように支援します。 ケアプランの相談・作成は介護保険が全額負担します。利用者負担はありません。 |
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自宅で受けるサービス
下記でご紹介するのは、住み慣れた自宅で利用できるサービスです。
生活環境を整えるサービス
介護に役立つ用具を利用したり、自宅をリフォームして、日常生活において自立支援や介護者の負担軽減を図るためのサービスです。
自宅から通って受けるサービス
日帰りで、日常生活上の支援や生活機能訓練などを提供するサービスです。
施設などに入所して受けるサービス
有料施設などにおいて、入居者の日常生活を支えるサービスです。
訪問・通い・宿泊を組み合わせたサービス
介護予防を目的としたサービスです。
<介護のしくみより引用>