介護用ベッド(特殊寝台)は、起き上がりや立ち上がりなどを補助する機能を備えたベッドです。
介護される方の自立を支援するとともに、ベッドの上での生活介助やベッドから車いすへの移乗をサポートするなど、介護する方と介護される方両者の負担を軽くします。
介護用ベッド(特殊寝台)の種類と特徴
介護用ベッドには複数の種類があります。
いろいろな機能・特長をそなえていますので、介護を受ける方の体格、お体の状態、お部屋の広さ等を慎重に考慮して適切なベッド選びをしましょう。
①ギャッチベッド
上半身と下半身が適度な角度に持ち上がる機能がついているベッド。手動式もありますが、ほとんどが電動式です。

②ハイローギャッチベッド
ギャッチベッドの機能にプラスして、ベッド全体を持ち上げる機能が付いたベッドです。

③体位変換ベッド
床ずれ予防に、自動的に体位を変換してくれます。
④電動起床ベッド
ボタンを押すと背中がギャッチアップし、そのまま押し続けるとマットが90度回転して体を起こしてくれます。
介護用ベッドのメリット
介護用ベッドには、背あげ機能、膝あげ機能、高さ調節機能がついており、介護用ベッドを利用することで次のようなメリットがあると考えられています。
- 起き上がりの動作がスムーズにできます。
- 起き上がりが困難な利用者でも、上体を起こすことが容易になります。
- 視野が広がり、気分転換ができます。
- 食事のとき、上体を起こすことで食事がとりやすい姿勢になります。
- 呼吸が苦しいとき、上体を少し起こすことで呼吸が楽になります。
- 急に立ち上がることによって起こりやすい起立性低血圧の予防になります。
- 介護者の無理な姿勢が減り、腰への負担軽減になります。
- 膝を少し上げておくことで血流の流れを助け、足がむくむのを予防できます。
- 背もたれを起こすとき、膝上げも一緒に行うことで身体がベッドの下の方へずれてしまうことを防ぎます。
- 高さ調整のメリット
- 立ち上がりやすい高さに調整することにより、利用者の立ち上がりをサポートします。
- 車いすやポータブルトイレに移乗しやすくなります。
- 足を床につけられる高さに調整することで、ベッドの端に座ったときの姿勢が安定します。
- 介助者の身体に合わせて調整すれば、介助者の腰の負担が軽減します。
ベッド付属品の種類と特徴
ベッド付属品は、寝室におけるベッドの位置、介護される方が起き上がる方向、車いすを利用する場合はその配置状況など、ベッド周りの環境を考慮して取り付ける位置や取り付ける備品を決定する必要があります。
①ベッドサイドレール
介護される方の転落予防や寝具のずれ落ち予防を目的として利用されています。多くは特殊寝台のフレームに差し込んで使用しますが、折りたたみ式のものがあります。

②ベッド用手すり
起き上がりや立ち上がり、車いすへの移乗動作を補助するために利用されています。サイドレール取り付けタイプ、ベースフレーム取り付けタイプがあります。

③ベッド用テーブル
ベッドに取り付ける小型のテーブルで、主にベッド上で食事などをするために利用されています。サイドレールに挟んで使用するサイドレール取り付けテーブルと、キャスターがついたスタンド式テーブルがあり、門型にベッドを囲むものと、L字型の足をベッドに差し込む二つのタイプにわかれます。

介護用ベッド・ベッド付属品の購入・レンタル方法
介護用ベッドとその付属品を選ぶときは、ベッドの機能や種類以外にも利用される方のお体の状態や現在使っている介護用品との関係、生活環境など考慮しなければならないことが沢山あります。
特に介護用ベッドは、設置に大きなスペースを必要とするため、部屋の広さや部屋の形、出入り口の位置、起き上がる方向など、動作の仕方を考慮して配置を決めることが重要です。また、トイレや他の部屋への移動する際の動線や介護する方の動作スペースなども考慮する必要があります。
共栄メディカルでは、福祉用具の専門家として、それぞれの福祉用具の機能や特徴の知識を持っており、お客さまの心身の状況や生活環境を把握して、お客さまにピッタリ合った介護用ベッドの選定を行います。
また、介護用ベッドを安全にお使いいただくためには、用具の使用状況に合わせてメンテナンスを行う必要もあります。
弊社では、定期訪問により、ベッド、ベッド周りの安全点検や、使用状況に合わせたアドバイス、各種パーツの交換などのメンテナンスを行いますので、安心してご利用いただけます。
介護用ベッド、ベッド付属品のレンタル・ご購入、使用上で困ったことなど、福祉用具(介護用品)についてのご相談・お問い合わせなら、共栄メディカルにお任せください。
福祉用具の専門家があなたのお悩みを伺います。お気軽にお電話ください。
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